文字列からチェックボックスを自動選択

計算式プラグインで、文字列に対応したチェックボックスを自動選択する例です。
:backhand_index_pointing_right: テキスト入力から自動的に区分選択できるので、入力の手間や表記ゆれを減らせます。


概要

要件の文字列に含まれるキーワードを判定して、対応する区分をチェックボックスに選択します。

例えば 車種を選択する例では、入力文字列から自動的に該当区分がチェックされます。

  • 大型車:大型, 10トン, 10t, タンクローリー, トレーラー
  • 中型車:中型, 8トン, 6トン, 4トン
  • 小型車:小型, 3トン, 2トン
  • 油圧ショベル:ユンボ, パワーショベル, ショベルカー

キーワードにより、複数の区分が選択される場合もあります。
例) "小型ショベルカー"小型車, 油圧ショベル


操作例

2023-12-2211h4757.gif


設定例(計算式)

// 区分 CHECK_BOX
LET(
  str, ASC(要件,"an"), // 半角数字に統一
  keys, ARRAY(  // "選択肢|キーワード|..."
    "大型車|大型|10トン|10t|タンクローリー|トレーラー",
    "中型車|中型|8トン|8t|6トン|6t|4トン|4t",
    "小型車|小型|3トン|3t|2トン|2t",
    "油圧ショベル|ユンボ|パワーショベル|ショベルカー"
  ),
  cat, ARRAY_MAP(keys, x, REPLACERE(x, "\|.*", "")), // 選択肢名
  ARRAY_FIL(cat, x, idx,
    TESTRE(str, ARRAY_GET(keys, idx)) // キーワード一致で選択
  )
)

応用の考え方(概要)

:backhand_index_pointing_right: ポイントは 「どの文字列から何を判定し、業務でどう活かすか」 を明確にすることです。

  1. 対象文字列を決める
    例:問い合わせ本文、備考、ファイル名など
  2. 付与したい区分を明確にする
    緊急度、種別、注意タグ、担当部署など
  3. キーワードを整理する
  • 強いキーワード:誤爆少なく即判定
  • 弱いキーワード:重み付けや閾値で調整
  • 除外キーワード:誤検知を防ぐ
  1. 精度の許容度を決める
    100%正解を目指さず、見落とし防止を優先
  2. 業務フローに結びつける
    例:タグ付きで通知・承認・マスク処理

応用例

  • 問い合わせ自動タグ(緊急度・種別)
    問い合わせ本文の強いキーワードにだけ反応して、緊急度/種別タグを自動付与します。
    マルチヒット可、重み付き+閾値で誤爆を減らします。
  • 危険語・個人情報らしき記述の検知(注意喚起タグ)
    本文から個人情報や機微情報の可能性が高い記述を検知し、注意タグを付与します。
    目的は 注意喚起と運用フロー分岐(マスク/承認/保留)。

参考Qiita記事

rex0220 計算式プラグイン 文字列に対応したチェックボックスを選択