概要
複数の条件によって異なる値を返したい場合、IF関数
を重ねて書くと読みづらくなってしまいます。
そんなときに便利なのが SWITCH関数
。
条件と返す値をセットで並べるだけで、すっきりした分岐処理が書けます。
基本構文
SWITCH(項目,
比較値1, 値1,
比較値2, 値2,
...
その他の値
)
- 「項目」の値と「比較値」を順に照らし合わせ、最初に一致したペアの「値」を返します。
- どれにも一致しなかった場合は、最後の「その他の値」が返されます(省略可能)。
使用例
SWITCH("C",
"A", 1,
"B", 2,
"C", 3,
4
)
→ "C"
に一致するので 3
を返します。
SWITCH(0,
1, "A",
2, "B",
3, "C",
"D"
)
→ 一致なし → "D"
を返します。
SWITCH(文字列,
"A", 数値1,
"B", 数値2,
数値3
)
→ 文字列
が "A"
→ 数値1
→ "A"
でも "B"
でもなければ 数値3
応用例
ステータスに応じて色を設定する
SWITCH(ステータス,
"未対応", "赤",
"対応中", "黄",
"完了", "緑",
"グレー"
)
→ 該当しない場合は "グレー"
と表示。
IF関数・IFS関数との違い
関数 | 特徴 | 適している用途 |
---|---|---|
IF | 単純な条件には使いやすい | 2〜3分岐程度まで |
IFS | 条件が順に評価される | 条件ごとの値切り替え |
SWITCH | 特定の値に対する分岐に強い | ステータス・種別のラベル切り替えなど |
補足
SWITCH関数
は「値によって内容を切り替えたい」ケースに最適です。- 比較対象がすべて「同じ項目の値」の場合に特に見やすくなります。
まとめ
複雑なIFのネストで困っている方は、ぜひ SWITCH関数
を試してみてください。
読みやすく・書きやすく・メンテナンスもしやすくなります!